ストレスは何故身体に悪いのか?

【手技道コラムNo.205】~ストレスはなぜ体に悪いのか?~

2018.3.31

こんにちは、手技道の門田です。
寒暖の差が激しい日が続きますね。

 

先日の雪が降った日は空手大会のお手伝いに行かせて頂きましたが、
ずっと室内の中にいたので、雪が降った事にも気づかず、
後で患者さんから教えてもらった状態でした。

服装の調節が難しいですが、体調崩さないようにしたいですね。

 

 

さて、今回は「ストレスはなぜ体に悪いのか?」
という事を書かせて頂きたいと思います。

 

 

先日ある患者さんを治療させて頂いている時に、
「ストレスがなぜ体のあちこちの部分に障害を及ぼすのか?」
という質問を受けました。

 

確かにあらゆる所で、
「ストレスは体に悪いですよー」という事は言われていますが、
どうして体に悪いのかという事はあまり言われていないな~と感じましたので、
私見になりますが、こうなんじゃないかなという事を書かせていただきます。

 

まず、ストレスの定義ですが、1900年代に「ハンス・セリエ」という人が、
「ストレス学説」というものを唱え、ストレスを
「外部環境からの刺激によって、起こる歪みに対する非特異的反応」と定義し、
「ストレスを引き起こす外部環境からの刺激」を
「ストレッサー」と定義しました。

 

このストレッサーには
「寒冷、騒音、放射線といった物理的ストレッサー」、
「酵素、薬物、化学物質などの化学的ストレッサー」、
「炎症、感染、カビといった生物的ストレッサー」、
「怒り、緊張、不安、喪失といった心理的ストレッサー」に分類されます。

 

例えば、嫌な上司がいて、常に小言を言われながら仕事をしていると、
ある日胃潰瘍になってしまったという場合は「怒りや、イライラ、不安などの
心理的ストレッサー」によって、引き起こされた歪みに対して,
胃潰瘍という反応が起こったという事が出来ます。

 

ストレスによって、影響を受けるのは、
①内分泌系、
②胸腺などの免疫系、
③自律神経系の3つが主だと言われており、

先程の胃潰瘍の例だと、ストレスによって、
③自律神経系の反応によって、胃酸の分泌が亢進したり、
胃の粘膜が弱くなってしまって、
胃潰瘍につながってしまうという事が起こるのですね。

色々と研究はされており、このストレス学説についても諸説あるのですが、
とりあえず西洋医学的な捉え方はこのような感じです。

 

翻って、東洋医学ではどうでしょうか?

 

東洋医学では、ストレスという言葉ではなく、
「七情」という感情がそれぞれの臓器に影響を及ぼして、
体の不調を引き起こすと考えています。

 

怒・・・・肝

喜・・・・心

思・・・・脾

悲・憂・・肺

驚・恐・・腎

 

このように関係していると考えられています。
例えば、先程の胃潰瘍の例でいうと、
「思い悩む」という感情により、
「脾=胃」の部分がダメージを受けてしまって、
症状が起こるといった捉え方ですね。

 

では、手技道ではどうでしょうか?

手技道でもストレスは色々な部分に関連していると考えますが、
ストレスの種類によって、出てくる症状が違うと考えます。

 

例えば、イライラしてカーっと怒るような感情が強かった場合には、
「肝臓、十二指腸」がやられてしまいますし、
グズグズ、ウジウジとずっと考え込んでしまって
鬱々としてしまう場合には「膵臓」がやられてしまうという考え方をします。

 

先程の胃潰瘍だと、
その人が感じている感情がカーっとなっている感情だと、
肝臓器系がやられており、
胃の迷走神経がやられて胃潰瘍につながっているのか、

ウジウジと考え込んでしまって、
膵臓がやられて胃潰瘍になっているのか
という見極めをしていくという形ですね。

 

ここに、手技道独自の原遺障害の考え方が加わって、
胃潰瘍につながってしまった原因が、
何かあるのではという事を考えていくといった流れです。

 

こうしてみると、考え方によって、色々と違いがあると思いませんか?

 

それで、冒頭の
「なぜ、ストレスが体に悪いのか」という事につながるのですが、
手技道では病気というのは体の70%以上が、
悪くなってしまっている状態だという考え方をします。

 

つまり0~29%の損傷・・・健康

30~69%の損傷・・・未病(健康ではないけれど、ひどく症状が出ない)

70%以上の損傷・・・病気

 

このような形ですね。

これにストレスが関わってくると、健康な人がストレスを感じて、
頭が重いな~とか、少しだるいな~となっている場合はすでに
「未病」の状態に入っているという事なのです。

そして、そのストレスがだんだんひどくなって、
例えば「会社に行こうとすると気持ち悪くて吐く」
といった症状まで出てしまっている場合はすでに「病気」だという事です。

 

逆に言えば、その人がすごく楽しく(楽ではないですよ)、
毎日を過ごしていく事が出来、朝起きて、
体や精神的に何も問題がない状態であれば、
それは「健康」な状態であるという事が出来るという事なのです。

 

ちょっと分かりにくくなってしまいましたが、その人の捉え方によって、
如何ようにも変わってしまって、
ストレスを感じやすい人は特に病気になりやすくなってしまうという事です。

 

ただ、
ストレスを感じないように思い込んでいる=自分の感情に蓋をして、
無理に自分を作っている場合は本来の自分との乖離がおきますので、
それも歪んできます。

 

自分の中で自己消化出来ているかどうかが、
大きなポイントになってくると思います。

やっかいな事に自己消化のフリをして、
結果的に消化できていないと症状に現れてきます。

 

かく言う私も、元々が非常にネガティブなので、
何か問題が起きると「ああなったらどうしよう」とか
「こう思われたらどうしよう」とかすぐ考えてしまうので、
不安・恐怖につながり、腎臓器系に負担がかかり、
代謝が落ちて体重が減らないという事がよくあります。

 

こうやって自分自身で病気となる原因を作り出してしまうのですね。

だから、ストレスは体に良くないと思います。
ただ、このループを改善するには、自分の中で認識して、
この思考の癖を少しずつ元に戻していくしかないと思います。

 

逆にネガティブでも自分自身をありのまま全て受け入れられる事が出来れば、
それも一つの方法だとは思いますが、私にはとても無理そうなので、
ちょっとずつ変えていくしかないかなというのが、現段階での思いです。

 

自分にとってストレスがどのような影響を与えているかを考えるのも、
自分の健康への道筋だと思います。

 

今回はここまで。

 

長々とお読み頂き有難うございました。

ではまた。