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【手技道コラムNo.206】つま先立ちは足に良いのか?

2018.4.8

こんにちは、手技道の多治見です。

 

先日、手技道に通って頂いている患者さんは自分の体に詳しくなるからか、

道を歩いている人を見て、「あぁ、この人ここが歪んでいるな、ここが固いな」と気付きやすくなるそうです。

 

皆さんも、街を歩いていて高いハイヒールを履いた女性が、足首や腰を不安定に揺らして歩いていると、「転びそうで大丈夫かな?」と思ったことはありませんか?

 

今回はそんなハイヒール足の方がしているつま先立ちについてです。

手技道でも運動法としての「つま先立ち運動」がありますが、

普段歩く時や立ち姿勢でのつま先立ちの影響についてお話させて頂きたいと思います。

 

◯つま先立ち運動法

さて、だいぶ以前のコラムに手技道のオススメするつま先立ちの運動法

門田先生が書いてくれたコラムで外反母趾を治すための記事です。

【手技道コラムNo.57】~自分で出来る外反母趾の治し方 パート1~

【手技道コラムNo.59】~自分で出来る外反母趾の治し方 パート2~

 

この運動法は、足の歪みを治す方法です。

やはり続けて行うことが大切で、外向き、内向き、苦手な方を続けて行うことで、

外反母趾はじめ足の歪みを治すために行います。

 

この運動法も足の指の変形である外反母趾だけでなく、

足の指先から連動して下腿(膝から足首まで)、大腿(股関節から膝まで)や骨盤の歪みにもつながりますので、

 

では、つま先立ちを普段も続けていると身体にいいのかと言うと、

ちょっと話が違ってきます。

 

そこで、一度、足の形について、少しだけ詳しくお話させて頂きます。

 

◯足の形をつくるもの

足の骨は片足26個、両足52個、実に人間の全身の骨の25%を占めます。

 

これらの骨が複雑且つ繊細な動きをすることで、本当は大変バランスを取ることがものすごく難しい直立二足歩行を可能にし、姿勢をきれいに保ってくれます。

 

◯足と体の影響

一般には、良い歩き方は「踵の外側から、親指の付け根に体重移動ができるもの」だと言われているのはご存知ですか。

 

足にはスポーツや健康業界で、「アーチ」と呼ばれる足の動きのポイントになるものが三本あります。

上の様な形で、「第1中足骨頭」、「第5中足骨頭」、「踵骨」の三点をつないだもので、

この「第1中足骨頭(親指の付け根)」、「踵骨」を繋いだ線が、先程の良い歩き方と言われる線ですね。

これに「第5中足骨頭」が外側に倒れないように横のバランスをとり、

三点が三角形の頂点として体を支えています。

 

さて、ここで冒頭話したつま先立ちの登場です。

 

つま先立ちの状態は、本来上の三点で保持する所を、実質「第1中足骨頭」、「第5中足骨頭」の二点のみを繋いだ線で立つので、当然不安定になります。

 

足裏で支えられなくなった分を他の関節でバランスを取ろうとすると次のような流れでどんどん身体のバランスが変わっていきます。

足趾⇒前足部(中足骨、立方骨、舟状骨、楔状骨)⇒後足部(踵骨、距骨)⇒足首(外果、内果)⇒下腿(腓骨、脛骨)⇒膝(膝蓋骨)⇒大腿(大腿骨)⇒股関節、骨盤(腸骨、仙骨)

更にこの上、背骨も連動して歪み、最終的には耳や頭にも影響を及ぼします。

 

結論からすると、足の不安定さを補うために筋肉、関節が固くなりだすと、下半身から連動して上半身の筋肉も固くなり、最終的には肩こりや頭痛にまでつながることも有ると思って下さい。

 

ここでまず歪んでくるのが、下腿(膝から足首)の外側にある「腓骨」という骨です。

 

この「腓骨」は身体の横のバランスをとる大切な骨で、

これが外側に捻れてくると「O脚」になり足の見た目も大きく歪んできます。

変形性膝関節症の方は極端にO脚が悪化し、外への捻れが起きてしまった結果ですので、

本来手技道でオススメしている「つま先立ち運動」はこの腓骨の位置を元に戻すように、

内向き外向き苦手な方を行い、外反母趾や変形性膝関節症などの足の変形を元に戻すのでおすすめです。

 

これに加え、普段からつま先立ちの姿勢ばかりを続けていると、こんな症状が起きてきます。

①足の指:指が常に曲がった状態=神経系、消化器系などの疾患

②骨盤:お尻の筋肉が固くなる=腎臓の病気や、男性は前立腺、女性は婦人科や生理痛、月経困難症など

 

足の指も足裏のツボと言われるもの同様、次のように各部位症状に繋がりますので、

ご自身でそれぞれ関係する症状がある場合、自分の足の指(足趾)をよく動かして揉んでみて下さい。

◆右足

母趾(第1趾):心臓、脳

第2,3趾:消化器系

第4趾:側頭部、場合によっては後頭部

小指(第5趾):神経系

◆左足

母趾:肝臓

第2,3趾:消化器系、特に胃、膵臓、リンパ管、生殖

第4趾:脳中枢、呼吸器系

小趾:脳、耳、神経

 

◯足底正中点

実は手技道では、数年前にインソールの専門家の先生と足と体の構造について、

何度も研究を進め、上の三点以外に、足の裏、踵の付け根の中心点に身体の重心位置の中心となる点を発見しました。

 

ここは内果、外果の中心に加え、人体全体の重心バランスによって足裏の何処に有るのか、個人によって場所がずれる微妙な点です。

中心軸を担うと共に頭とのバランスをとるので、実は脳神経に直結したとても大切な点で、ここに負担がかかると全身の感覚鈍麻や、思考の鈍化など、脳中枢機能の機能的障害に繋がる恐れがある重要なポイントです。

大体の位置としては、ちょうどつま先立ちで負担のかかる足裏の筋肉の付け根になるので、やはりこの意味でもハイヒール足でつま先立ちを続けると、頭が硬くなる=頑固になる、視野や考えが狭くなるとやはり負担がかかる恐れがあります。

 

◯靴について

ちなみにこれら足に加え、「靴は毎日同じものを履くより、1~2日ごとに変えた方が長持ちする」

という話はご存知ですか?

 

一般的には、足は汗をかくエクリン腺が多く、汗で湿った靴底には湿気や雑菌が篭っています。

乾き切らずそのまま翌日残っているうちに、履いてしまうと靴が痛みやすくなるそうです。

 

しかし、構造医学的には、もう一点、靴は立ち方や、歩き方の癖で中底や靴裏の同じ位置に圧力がかかり少しずつ変形していきます。

 

これと同じで人体も、日々睡眠や休息で身体がリセットされれば、歪みがちゃんと解消されますが、

癖のついてしまった靴をはくと靴の歪みの方に身体が合ってきてしまうので、

踵がすり減ったり変形した靴や形の変わった靴は注意が必要です。

 

健康を捨ててでも可愛い靴が履きたいと思うのが、女性の心理だと思います。

とは言え、上のようにあまり窮屈すぎる靴を毎日履き続けると指や足の変形が、元に戻る前に固まってしまうので、足の指が歪(いびつ)に変形したり外反母趾になったりして、結果的に貴女の足自体が可愛くなくなってしまう恐れが有るので、ご注意下さい。

そんな方は、高いヒールや窮屈な爪先の靴を履いた次の日は、少しは足を開放したり、休められる靴を履いて労ってあげると、足も靴も長い時間いい形を保ってくれると思います。

 

 

 

担当:多治見誠