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【手技道コラムNo.111】~『たなごころ』~

2016.6.6

皆様、こんにちは。

手技道の多治見です。

 

先日はセミナーにご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

手技道の運動法をテーマにしたもので、サラリーマンやOLの方などを対象に、前回のコラムで話したよう、姿勢の確認はじめ基本的な運動法についてお話させて頂きました。

 

さて、運動や姿勢についてとも思っていましたが、今回は《手》についてお話させていただきます。

◯「『たなごころ』ってなんですか?」

 

手技道では現在、特別会員に月刊誌『たなごころ』を毎月郵送したり、手渡しさせて頂いております。

 

先日患者さんから、この『たなごころ』ってなんでしょう?と聞かれました。

 

聞き慣れない言葉かもしれませんが、「たなごころ」と辞書で調べてみたり、パソコンで変換すると「掌」と出てきます。「掌」とは、「てのひら」とも読み、手の平を表します。

 

このように『たなごころ』とは、本来手の平、特に手根の辺りのことを言うのですが、同時に「手の心」、手に込められた真心や、手の温もりの思いを込め、月刊誌には『たなごころ』という名前がつけられました。

 

さて、この手の平ですが、《手技道》というように、私達にとって手はとても大切な場所です。

 

 

◯手は感覚の集合体

人の皮膚感覚には触覚、冷覚、温覚、痛覚とありますが、手は細やかな動きをするために感覚器が鋭く、脳内の感覚領域でも多くを占めています。

この体性感覚に関しては、ロンドンの自然博物館に有る感覚性ホムンクルス(手足や、唇や目など感覚の鋭い部位が大きく、背中や体幹など感覚に鈍い点が小さく作られた小人)などが、わかり易い例になります。

ホムンクルス

同時に他の部位に比べて、物に触れる皮膚感覚である触覚の受容器の数が多く密集していることも一因です。

特に、指先は百万分の1メートル(1ミクロン=0.0001mm)の細かさまで検知することが出来ると言われています。

 

私達、手技道家は、上記百万分の1メートルを指先で感じるように常に訓練しなさいと言われます。

それは手技道の基本にある「深さ、方向、角度」や「面、線、点」など筋膜の状態の精緻精密な把握や、原因となっている部分の位置の特定、施術中の状態の変化には大変微細な感覚が必要となります。

 

人の皮膚は大変微細な感覚を持っているため、施術による痛みでなくとも、触れただけで皮膚上に生体電位が走り、すぐに反応を示します。

この極僅かな反応も治療の変化を診る大切な要素です。

 

痛いイメージの強い手技道ですが、逆に物凄い過敏な難病の神経過敏を正常に戻すために、この皮膚感覚をコントロールし、文字通り触れるか触れないかわからないほどの接触での施術を行うときもあります。

 

○手と脳の関連性

手と脳は非常に密接な関係にあります。

それは先に述べた体性感覚だけでなく、発生学の面からも、脳と皮膚は両方とも外胚葉由来です。

脳のない生物でも触覚は存在し、それが知覚する情報は膨大です。特に人間の痛覚同様、危険察知のため大変に重要な機関です。

 

その為、皮膚は感情とも密接にかかわっており、皮膚接触は快不快、愛情といった感情が伝わりやすくあります。特に先述のように感覚の密集した手はその最たる場所です。

 

◯手はエネルギーの出入り口

東洋医学では、手は気の出入り口と言われています。特に右手から出し、左手から入るともいわれます。

指先は気、エネルギーの最も出入りしやすい場所であり、上肢の気が滞っている場合などは、指をよく回したり擦ることで、エネルギーの滞りを解消できます。

 

私達が施術を行う際にも、指先や手からの気の放出が治療にも影響するため、自分の良い気を患者さんと共有するためにも自己の健康状態をよくすることが大切です。

 

これは治療に限らず、家族や親子、恋人でも同様で、手をつないだり、抱っこしたりなどした場合でも、自分の良い感情(愛情や慈愛)も悪い感情(怒り、憎悪)もたいへん伝わりやすいと思います。

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○愛情のホルモン

やや話は変わりますが、このところ患者さんの中でも、妊娠以前~妊娠中から来院されている方で、子育てよりも仕事に興味がありそうな女性が、妊娠中にも治療を受けていることで、ある時期急激に優しい母親の顔になり、実際に産まれたお子さんを人一倍優しく愛情を注ぐ方々が、何名もいらっしゃいました。

施術を行うことで、ホルモンバランスが整い、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌が促進され、それが妊娠中に母子ともによく伝わるのでは、と推察しています。

 

そういった方が、赤ちゃんを抱いたり手をつなぐ時も本当に愛情いっぱいに慈しみの表情でしているため、その感情や愛情が手や肌を通じて、直に赤ちゃんに伝わっているのではないかと感じます。

 

親子の愛情は、その人の人格形成において最も大切な要素です。

こういった場面を見かけると一人でも多くの人に幸せになっていただきたいと感じます。

 

 

○たなごころ‐魂手仏心-

手技道の根本的な教えに【魂手仏心】という言葉があります。

この解説は以前のコラムでもさせて頂きました。意味は手に慈愛をもって施術をさせて頂くことです。

手技道の大部屋で、これを見かけた方はいらっしゃるでしょうか。

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「  手は心、愛そのもの、幸せえの道しるべ      東国永斎  」

『たなごころ』とは、まさにこのことなんじゃないかな、と私は思っています。

 

手技道に携わらせていただいている中、最近改めて幸せについてよく考えることがあり、手を通じて、健康を通じて、お一人お一人の幸せに関われることに感謝致します。

 

 

 

 

担当:多治見 誠