【手技道コラムNo.36】~健康の条件「食事」その九~|渋谷、目黒の整体なら手技道へ | あなたの健康と美を手助けします

【手技道コラムNo.36】~健康の条件「食事」その九~

2014.11.22

こんにちは、手技道の多治見です。

先月の心境の変化以降、人生、医療、人との繋がり、
日々日々をこれまで以上に大切に過ごせているように感じます。

同時にその変化は、自己管理の意識にも影響したのか、
自然と体調も以前より快適で免疫も向上したようで、
寒さを実感しだす冬季に入っても、風邪の気配もないという幸いな状態です。
先のコラムでも上げましたが、精神と肉体、健康の繋がりと重要性を
身を持って実感しております。

さて、そんな免疫について前回お話させて頂きました。
それは今回お話させていただく、「哺乳類においての免疫」についてお話させていただくための前提でした。
より専門的な知識についてですが、手技道は東洋医学だけでなく、
西洋医学も重要視しているため、ご説明させて頂きたいと思います。

難しくて大変かもしれませんが、前回のお話を合わせてお読みくださると幸甚です。

「哺乳類」の特徴は文字通り「哺乳」をすることです。
哺乳とは「乳を飲ませて育てること」ですが、この哺乳期間はそれぞれ種ごとに決まっています。
それはこの哺乳期間、腸管が未完成だからです。
乳児の腸は成熟するまでは、取り込んだ食物から腸が十分な栄養か、身体にとって毒となる異物かを判別出来ません。

それは、乳児は腸管同様、免疫能力も十分発達して居ないことに起因します。
通常免疫とは体内に入った異物をM細胞などの白血球が補食しますが、
それが異物かどうかを判断するのに各種のサイトカインが働きます(抗原抗体反応)。
まっさらな状態で生まれてくる赤ちゃんは外部刺激であるウィルスや病原体に対して、まだ対抗する情報が揃っていません。

しかし、前回の免疫でも話しのあった抗原抗体のインムノグロブリンG(IgG:蛋白からなる抗原抗体の大多数を占める)は、他のIg抗体と較べても分子の大きさが大きくできています。
乳児の腸はその大きな分子を取り込むために、例えるならトラックのような大型車を通すためのトンネルが大きく、善悪問わず様々なタンパク質をそのまま通してしまいます。
本来十分に消化されたタンパク質なら発達とともに消化吸収されますが、
卵や甲殻類を始めとした消化のしにくい動物性の濃いタンパク質は、
分解しきれなかったタンパク質が細胞内に残ってしまうために、
年齢とともに免疫力が付いてきた時点で、今度はその残留してしまったタンパク質を免疫が異物と判断し、拒絶反応を起こします。
それが各種のアレルギー反応の一種なのです。

要約すると
「赤ちゃんは免疫能力が発達していない」

「母親の母乳に入っている免疫能力(IgG)を使っている」

「IgGは大きいため、赤ちゃんの腸は大きなタンパクが通過する」

「卵やエビ、カニなど大きいタンパクも通過するが濃いから消化できない」

「消化できず残ったタンパクに反応して、アレルギー体質になってしまう」
という図式が出来上がるのです。

その為に母乳を必要とするのです。
腸が完成していない状態での離乳食はアトピーやアレルギー体質(時にはアナフィラキシーショックによる呼吸困難を引き起こす)に成るため、注意が必要です。

これくらい母乳の存在は乳児にとって大切なモノのため、
近年何も知らない若い母親が前述の卵やエビどころではなく、ジュースなど食品添加物が大量に含まれている飲料物を、安易に我が子に与えている姿を拝見すると末恐ろしくなります。
その子の将来と成長を考えれば、そのようなこと決して出来ない所ですが、若いお母さんにこそ知らないということ、正しい知識を持たないことがないよう祈るばかりです。

まだ哺乳類の免疫については続きますが、噛み砕いて説明するのに長文になりますので、
今回はここまで。

それでは、次回No.38で。

担当:多治見 誠