【手技道コラムNo.50】~健康の条件「食事」その十三~|渋谷、目黒の整体なら手技道へ | あなたの健康と美を手助けします

【手技道コラムNo.50】~健康の条件「食事」その十三~

2015.3.6

こんにちは、手技道の多治見です。

 

本コラムも目出度く第50回を迎えることが出来ました。

それも一重に読んでくださる皆様の御蔭です。

継続は力なり。変化も大切ですが、変えず続けていくことも重要と本コラムでも感じます。

何か特別なことをとも思いましたが、丁度次回で1周年を迎えますので、その時に。

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今回も健康の条件についてのお話です。

前回、酸性アルカリ性についてお話しましたが、その補足部分にも含めてです。

前回、尿中に酸を排出することで、体内のpHを保つというお話をさせて頂きました。

 

そこで、登場するのが「乳酸」です。

 

皆さんも一度は聞いたことがある名称だと思います。

 

この乳酸ですが、一般に疲労物質と言われています。

それは、疲労時に体内での乳酸含有量が増加するので、

疲労物質として認識されてきました。

 

人間が運動する際、まず解糖系といって、

取り入れた栄養から作られた糖質からグルコースを元にエネルギー産生を行います。

糖質は炭水化物から作られるため、エネルギーの元は炭水化物だと言えます。

 

元々日本人はお米を主食として食べてきましたが、

近年は以前のように肉体を酷使したり、よく動くということが減り、

パソコン作業を中心とした頭脳労働ばかりになってしまったためか、

消費エネルギー量が減少しています。

 

最近炭水化物ダイエットといって炭水化物を取らなくしたのも、

こういった考えに関連していると思われますが、

あまり炭水化物が少なすぎると、脳の代謝が低下して集中力・記憶力の低下を招いたり、

体内の細胞を元にエネルギーを産生しようとして、生命の危険を招く場合もあるので、

過剰に行うことは大変危険です。

 

そして、前記した解糖系エネルギー産生の終末にて、以下のようにピルビン酸から乳酸が形成されます。

 

◯グルコース⇒グルコース-6-リン酸⇒フルクトース-6-リン酸⇒フルクトース-1,6-ビスリン酸⇒グリセルアルデヒド-3-リン酸⇒1,3-ビスホスホグリセリン酸⇒3-ホスホグリセリン酸⇒2-ホスホグリセリン酸⇒ホスホエノールピルビン酸⇒ピルビン酸

 

エネルギー産生の結果として、生み出された乳酸は筋肉内に蓄積していき

乳酸の蓄積により、筋肉内が酸化(H+)し、筋肉が収縮を起こします。

 

余りにひどい場合は尿毒症などのように代謝性アシドーシスにより、痙攣症状を示す場合もあると言われています。

 

そこで、登場するのが、酸っぱい食べ物です。

酸っぱい食べ物=酸味の成分に含まれるクエン酸は、

乳酸(から変化した「ピルビン酸」)と結びついて吸収した栄養を、

炭酸ガスと水に分解してエネルギーをつくります。

 

◯ピルビン酸(≒乳酸)⇒アセチルCoA⇒クエン酸⇒アコニット酸⇒イソクエン酸⇒α.ケトグルタル酸⇒コハク酸⇒フマル酸⇒リンゴ酸⇒オキサロ酢酸⇒クエン酸⇒アコニット酸⇒…

 

これが前回お話ししたpHの調整となり、

体内のpHがアルカリ性に戻る(=酸化による筋収縮の緩和など)ことにより、

疲労が解消されます。

この回路はクエン酸回路、TCAサイクルと呼ばれ、

体内で効率的にエネルギー産生を行う機能として大変重要で有名な機能です。

 

酸っぱい食べ物(=クエン酸)が疲労をとるのに有効だというのは、

上記のようなTCAサイクルの起因物質として重要な役割があるため、

よく学生の部活等でレモンのはちみつ漬けのように、酸っぱいものを取るのはその為です。

はちみつ漬けにしているのは急速に消耗したエネルギー源として糖質を補強している

 

ただ、はちみつの様に糖質は常食すると健康を害するため、

手技道では、梅干しなどをおすすめしています。

 

以前は、乳酸そのものが疲労物質と呼ばれていましたが、

上記のようにTCAサイクルによってエネルギーを産生するもととなり、

更に乳酸が解消される過程で、疲労も軽減されるため、

近年~現代の研究では、乳酸はエネルギーを生み出すための元として重要であり、

疲労そのものは細胞外に蓄積したK+の量が関係するという説もあります。

 

これらの説のように日々研究が進むことによって、

既存の考え方や学説が一変することが有ります。

最もわかりやすいところでは、過去天動説と地動説などではないでしょうか。

 

 

手技道でも、洋の東西両医学を重視しますので、古代の醫学の叡智のみならず、

現代医学の発展と推移も見ていけたらと考えております。

 

 

 

さて、次回No.52で丁度1年。

経てばあっという間でした。

では、次回にて。

 

 

担当:多治見 誠