2016.8.14

皆様、こんにちは。
手技道の多治見です。
夏も真っ盛り、お盆の時期となりましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
お盆は、お供え物をお盆に載せることから来ております。
供物を捧げるのも、先祖や家族など近しい故人への親愛を伝えるために行うものです。
こういった思いそのものは大切にしたいですね。
さて、霊もエネルギーも目では見えないものですが、
今回は以前話していたエネルギーの話、エネルギー効率を上げることについてです。
◎エネルギー効率を上げる行動
よく仕事などで効率を上げる事には、考え方や意識が重要と言われます。
ことエネルギー効率においても、意識は大きく作用しますが、
前回は体の健康状態【原遺障害】について、
今回は普段自分が行う行動など、身体的な面を中心としたものについてです。
二.呼吸
呼吸は全身に血液を運ぶ不随意の行動ですが、
血液はエネルギーの塊です。
西洋医学的には、腸から吸収された栄養素を門脈と言う静脈を介して肝臓に運び、
処理を行った後に心臓に運ばれます。
肺で吸入された酸素を媒介に心臓から全身の動脈を使って、体中の細胞に栄養を送り、その栄養を使って生きるための活動エネルギー(ATP)を発生させます。
東洋医学では、全身の気を巡らすのに呼吸を用います。
有名なところでは、下腹部を膨らませて行う臍下丹田呼吸法などが有り自律神経を調整することに用います。
呼吸を深く行う習慣を身につけると、全身をめぐる血の流れ、気の流れ、エネルギーの流れが促進されます。
手技道では、姿勢を確認することでその人の歪みを確認しますが、更に呼吸を確認することで、動的な歪みも確認します。
人は動いている時と止まっている時で歪みの状態に違いが出ます。
特に内臓、呼吸器の状態、神経の負担など、目に見えて呼吸に関連する部位が正常な動作をせず、呼吸が入りにくくなり、原遺障害がある場所を示します。
そういった場所は、前回お話したように基本的には施術をしないと中々奥の部分、筋膜/骨膜などの原因のまでは改善しませんので、ちゃんとした治療を必要とします。
しかし、呼吸は普段は無意識に行いますが、ある程度は意識的に行うことも出来ます。
日常から大きく深い呼吸行うと、原遺障害の有るポイントも僅かずつですが動くために、その部位のエネルギーを活性することができます。
動きにくかった点が変わることで、より一層取り込んだ酸素とエネルギーを全身に効率よく巡らすことが出来ます。
三.姿勢
前述の呼吸でも書いたように、手技道では姿勢でその人の歪みを確認します。
歪みとは人間が直立二足歩行で立つために起こる自己補正能力の産物です。
日常でも机や椅子など四点(四足)のものは大変重心が安定し、倒れることはありませんが、
二点だけで物を支えることは非常に困難です。
特に人体の骨は殆どの部位が完全に真っ直ぐな骨はなく、ある程度の捻れなどを持った形状をしています。それは完全に真直だと衝撃が加わった際に逃げ場がなくなり、直ぐに骨折などの細胞破壊を伴うためです。
しかし、その歪みの分、直立二足歩行は支持を行うのに力学的に一見大変不安定な状態に有り、それを全身の関節が複雑に絡み合い、安定を保っています。
人体は本来重心の安定性が高いほど、中心に力を寄せます。
日本の古武道や合気道などでも足を揃えた方が、重心位置が安定します。
綺麗な姿勢を保った人ほど、押されても中々倒れることはなく、軽い力で重心を保持できます。
逆に何かの重心が崩れた人は、軸位が保てないために足の幅を大きく広げて支持基底面を広げ、
筋力を使って安定性を確保しようとします。
ガニ股や、O脚になったり、猫背になるのもこのためです。
これは一点でも歪み始めると、ずれた力の流れを補正しようとその分連動した部位を外側に張り出すことで維持をしますが、特定の部位に集中して力が掛かりやすく、結果全身の歪みに成ることが往々にあります。
この部位は、徐々に細胞が固まっていき、細胞不活性や血流不全、筋膜の攣縮などの原遺障害に繋がり、エネルギーの流れを阻害していきます。
普段から正しい姿勢を保つ事で、習慣的な身体の支持組織系の原遺障害を防ぎ、局部的なエネルギー効率の低下を防ぐことが出来ます。
四.環境を整える(掃除)
エネルギーは直接的には不可視なため、見ること能いませんが、
可視光線内で見えないだけで、空間にもエネルギーがあると考えられています。
それは空間エネルギーと呼ばれるもので、
様々な物理作用にも働くと思われますが、観測が大変難しいものです。
俗にパワースポットと呼ばれる場所は、この空間エネルギーの密度が何らかの理由で高い場所と考えられます。
また、この空間エネルギーそのものには善悪といった質はありませんが、
人の思いや念などが作用することで、人体に毒にも薬にも作用します。
その為、汚れた部屋や流れの停滞しやすい場所、特に谷底のような場所は場のエネルギーも淀み、低エネルギーのモノを喚び込みやすくなります。
逆に山などの高地は、空気やエネルギーも清涼化し、よりエネルギーが滞り無く働きます。
日常生活では、部屋が汚れてくると空気が淀むように、エネルギーも滞ります。
よく動物霊と呼ばれる人間に悪さをするようなものほど、低エネルギー体の為、汚れた場所などに溜まりやすく、不健康な低エネルギーの人と波長が同調し取り憑かれると言われています。
また、運気などに関する風水等でも、滞った場所には運が向かず、よくないことが起こると言われています。
エネルギーの量が多くても余計なものが有ることでエネルギー効率が下がりますし、同時に悪い方向性にあるものを引き寄せやすく成るため、場を浄化して綺麗にしておくことは大切です。
また、禊と呼ばれるように自分自身の身体についても、汚れを払い落とし綺麗な状態に保ったほうがエネルギー効率は上がります。
「払う」という言葉と同原語に「祓う」=(神に祈って、罪やけがれ・災いなどを除き去る)という言葉があるように、身を清めることは神事にも繋がります。
但し、シャンプーや化粧品などの化学物質に頼った、除菌、滅菌は身体に有害な物質を蓄積し、結果健康とエネルギーを損なう恐れがあります。
◯生活習慣によるエネルギー効率
これらは普段自分が生活する中で、当たり前に行っていることばかりです。
ただし、”ただ”行うのと”意識して”行うでは、質が全く変わってきます。
意識を行うことで、行動にもエネルギーの指向性が生まれ、作用する力の密度が変わります。
それが次回にお話する方向性についてです。
担当:多治見 誠
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