2017.6.24

こんにちは、手技道の多治見です。
梅雨時期ですが、もう真夏のような暑さになったりと気象の変化を感じる時ですが、皆様体調崩さずお過ごしでしょうか。
この時期は前回書いたような自律神経失調症などの症状が出る場合もありますが、急激な温度上昇で光化学スモッグによる目眩や喉の痛みなどの症状も発生しますので、ご注意ください。
この光化学スモッグは大気中にふくまれる化学汚染物質である窒素酸化物や炭化水素が紫外線と化学反応して発生するオゾンによる大気汚染です。
さて、先日、外部の先生がいらっしゃって、空気の話を伺いました。
俗に日本人が「空気を読む」の空気ではありません。
先程の光化学スモッグも、汚染物質が大気、空気中に発生するものですが、その空気中にある正真正銘、酸素、窒素、二酸化炭素の話です。
私達が呼吸して生存するのに必要なのは、特に「酸素」です。
以前のコラムでもお話した、「健康の条件」の5つの中に「呼吸」が含まれています。
食事をしなくても、水を飲まなくても、寝なくても人間は、数日は生きられますが、呼吸は数分行わないだけで、人間は生存機能を保つことが出来ません。
世にいう老衰というものも、西洋医学的な死因としては心肺機能の停止を基本とします。
(心肺機能に加えた多臓器不全による生命維持機能の停止)
それくらい、命と呼吸は密接に関わります。
では、呼吸の目的は何かというと、『酸素を体内に運ぶこと』です。
酸素が取り込まれてから、何に利用されるか、基本の形としては、
酸素⇒肺⇒心臓⇒血液⇒赤血球⇒細胞⇒ミトコンドリア⇒ATP(活動エネルギー)⇒生命活動、運動
という形になります。
取り込んだ酸素は、肺や心臓をめぐり、最後には元気を出すエネルギーを作るミトコンドリアを活性化する栄養素として細胞内に運ばれます。
このミトコンドリアが沢山活動することで、細胞が活性しより健康な状態になります。
その方の話の中では、高濃度の酸素を吸収することで、ミトコンドリアが増えるとのことでした。
手技道でも呼吸法は重要で、機器等で特別酸素を吸えない場合でも、自分で腹式呼吸や横隔膜呼吸をすることで、より多くの酸素を取り入れることが出来ます。
腹式呼吸は一般にもあるので、横隔膜呼吸の仕方をご紹介。
◯横隔膜呼吸
①唇を引き上げ鼻に顔の筋肉を寄せつつ鼻腔を広げます(チンクシャ顔)
②横隔膜の高さの肋骨を横に開くように意識して、広げた鼻で大きく呼吸を吸います。
③口もしくは鼻からゆっくりと息を吐きます。
この呼吸を繰り返すと、肋骨が拡張されやすくなり、多くの息を吸いやすくなります。
◯活性酸素
また、よく一般的に身体が酸化することで、体力が落ちたり、不健康になると言われますが、これは酸素が体内に大量にあることで酸化するというわけではない点が誤解を受けやすい点です。
誤解されやすい「酸化」というのは、「活性酸素」の作用によって発生します。
この活性酸素が行う、他の分子から電子を奪うことを酸化といいます。
電子を奪われた他の分子は不安定な物質となり、体内で様々な空き影響をおよぼすのが、活性酸素が有毒と呼ばれる所以です。
では、この活性酸素をどのように排出するかですが、此処から先は私ではなく、院長にお話いただきたいと思います。
今度の7/9(日)にこの酸素を含めた「呼吸について」の院長セミナーがありますので、勉強会で聞いたまだ沢山お話したいことは、是非そちらにご参加いただき、どう対応するか、知って頂きたいと思います。
セミナーが終わった後に、またこの続きのお話をご紹介したいと思います。
呼吸は生命活動だけではなく、ストレッチのリラックス効果を高めるため、運動法と合わせたりと大変面白い分野ですので、またご紹介させて頂きます。
主題:『病気の原因を探る!』
副題:~呼吸とは何か 生命を探る~
講師:村松 努(手技道院長)
日時:7/9(日)10:00~12:00
(9:45より受付開始)
場所:手技道102号室(セミナールーム)
申込方法:03-3467-7416に参加の旨、お電話ください。
担当:多治見誠